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「実説 城谷怪談 撰集十一」
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実説 城谷怪談 撰集十一

城谷 歩

リリース日 : 2018/09/09

℗ © 2018 パンローリング株式会社

    「とおりゃんせ」(41分)
石垣さんという女性はある夏の日の夜、帰宅途中にあるスーパーに食材の買い出しの為に立ち寄った。
店内に入ってほどなく、急に視界から色が失われていく、同時にすべての音が聞えなくなっていくという不可解な出来事に遭遇した。
不安に立ち尽くしていると、背後から歌が聞えてきた。途切れ途切れに聞こえる歌は小さい女の子が歌う童謡の「とおりゃんせ」やがて、自分のすぐ後ろに怖気だつような気配を感じて振り返ると、そこにいたのは腰の曲がった小さいお婆さんだった。
しばらくして、スーパーを後にした石垣さんは、細い路地で再びお婆さんと遭遇するのだが……。神隠しにまつわる現代譚。
 

    「鏡の怪」(33分)
とかく怪談によく登場する鏡。
あの世とこの世の境目になっているなどと言われるが、四十代の男性は若い頃に思いもよらぬ体験をしている。
当時設備関係の仕事に就いて間もない二十代前半、市内繁華街の雑居ビルの改修工事の現場でのこと。各フロアには小さな飲食店が入っている五階建てのテナントビルだったのだが、ある時現場の先輩から「五階の奥の部屋には一人では入ってはいけない」と忠告をされる。もちろん、言いつけに従って一人で入るつもりはなかったのだが、翌日の深夜、忘れ物を取りに一人真っ暗なビルに引き返した時、まるで引き寄せられるように件の部屋を覗いてしまう。ひと際大きな鏡に映ったのはもう一人の自分、そして……。
 

    「闇」(38分)
現在は銀座でホステスをしているアリサちゃんが、高校を卒業して間もない頃。
大阪で、親友のかなちゃんとルームシェアをすることになった。とても田舎で出向いてみると二人が住まうアパートのほかに近くには建物がない、あるのは田んぼと畑ばかりで嫌な予感がしたという。アリサちゃんは元来霊感が強く、予感とはつまりその類の予感だった。だが、おかしなモノが見えるでもないし、聞こえるわけでもなかった。ただ、暗がりが異様に気になる。かなちゃんを気遣って口にこそ出さなかったが、何か良くないことが待ち受けていると思っていた。
そして、それは現実になる。およそ一カ月に及ぶ二人暮らしの中でアリサちゃんが巻き込まれた恐怖とは。
 

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